Link by RainDrop & Frank sozai
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忘れたいような忘れたくないようなただのひとりごと
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「話もしないでその人の何が分かるって言うの」
ななせが心底呆れた風に言った。
「うん、なにもわからないね」
わかってるんだけどね。わかってるんだよ。
「ていうか、あんたさ、ほんとに好きなの?」
ちさが疑いの目を向けている。
「好きだよ。ほんと。」
わたしだって呆れてるよ。だって見える部分しかしらないもの。顔とか、身長とか、服装とか。表面的なことだけ。
喋ったこともない。一緒の授業が何個かあってずっと後ろから背中だけを眺めてる。
それでも彼に恋をしていると思う私は、
なにが恋かもしらないのかもしれない。そうだとしたらちょっと虚しい。
第309教室に入ると、いつもの場所に彼はいた。真ん中の、前の方の席。
わたしは適当に彼が見えるところに座る。
いつか、会える日が来るかも。
そうだといいな。
教室ががやがやしだす。彼は友達と一緒に楽しそうにおしゃべりしてる。
女の子もいる。ああ、いいなぁ。
あなたのなまえは
なにがすき
なにをたべた
きょうはどんなひだった
わたしは、わたしは
今日もただ背中に問いかけるばかり。
ななせが心底呆れた風に言った。
「うん、なにもわからないね」
わかってるんだけどね。わかってるんだよ。
「ていうか、あんたさ、ほんとに好きなの?」
ちさが疑いの目を向けている。
「好きだよ。ほんと。」
わたしだって呆れてるよ。だって見える部分しかしらないもの。顔とか、身長とか、服装とか。表面的なことだけ。
喋ったこともない。一緒の授業が何個かあってずっと後ろから背中だけを眺めてる。
それでも彼に恋をしていると思う私は、
なにが恋かもしらないのかもしれない。そうだとしたらちょっと虚しい。
第309教室に入ると、いつもの場所に彼はいた。真ん中の、前の方の席。
わたしは適当に彼が見えるところに座る。
いつか、会える日が来るかも。
そうだといいな。
教室ががやがやしだす。彼は友達と一緒に楽しそうにおしゃべりしてる。
女の子もいる。ああ、いいなぁ。
あなたのなまえは
なにがすき
なにをたべた
きょうはどんなひだった
わたしは、わたしは
今日もただ背中に問いかけるばかり。
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